飼い方について
しつけについては書き切れない程有りますので、最初の頃ここだけは押さえてと思う事だけを
書きます。後に紹介する本でお勉強してください。
初めて来る日
さて選びに選び抜いたワンちゃんが家にやって来る日です。
私は帰りに母親の匂いのついた
敷物を頂いて来ました。初めてお母さんと離れて寂しいのだから匂い位は連れて来てやろうと思ったのです。
そうすると、夜鳴き(必ずと言って良い程します。)が少なくなります。
犬種にもよりますが大きめのゲージは必ずいります。90×50(p)位は必要です。思いかけずよじ登
るので蓋付きにして下さい。真冬であれば小さいダンボールに入り口を空けて寝床を作ります。ペット用ヒーター
も要るでしょう。温かいと寂しさも半減します。(ただし熱い時は逃げられるように)最初夜寝る時はラジオか時計
(カチカチ鳴るもの物)を側に置いてやると安心して寝られるそうです。勿論お母さんの匂いの敷物を敷いてやって下さい。
家に着いたら必ずおしっこをしますので、ゲージの半分におしっこシートを引いて 先ずそこに入れて、
おしっこが出たら出してやって下さい。最初の日は騒がず静かに過ごします。
おしっこのしつけ
犬が来て先ず考えるのがおしっこのしつけだと思います。しかし焦らないで下さい犬は本来綺麗好きで
自分の住みかが汚れるのを嫌いますので、ここが自分の家だと分かった時点で粗相はしなくなります。
ただおしっこの場所を覚えるまでは、ゲージでおしっこする事を教えましょう。
外でしばらく遊んだらゲージに入れ、おしっこしたら出すの繰り返しです。基本的に入ってる時間
の方が長いと考えてください。うんちは餌の後しばらくして出ますので、餌の後ウンチが出るのを待って
出してやって下さい。
その内シートの上でするのが分かればシートを移動しても分かる様になります。
(よその家に行った時でも)ただし家の中で決まったら移動しないことをお薦めします。人が通らない落ち着ける場所にして下さい。
散歩をする様になると外でする様にになりますが、モモは外でする様になってからは絶対家でしなくなりました。
これはこれで困った事で、台風の日でも合羽を着ておしっこに行かねばばらないので大変です。
どうしても我慢できない時は自分のフトンにしてしまいます。家を汚したら悪いと思うのでしょうか?
近所の賢いシーズーの「シーちゃん」は雨が降ると水も餌もとらないそうです。恐るべし。
ハウスは嬉しい所に
犬が自分は犬で人間でない事を自覚させる事、それが犬と平和に暮らす第一条件です。
人間の中で犬が1匹で暮らしていると自分も人間と一緒と思ってしまうのです。うその様な本当の話です。
ですから家の中で犬が立ち寄れないところを作らなければなりません。うちでは毛が落ちる為、畳の部屋、食卓の椅子、ソファーの上、家族が寝る二階は
モモは立ち入り禁止です。大人しい犬なので滅多に?入りません。例外は有ってモモは雷が怖いので留守をした時に
雷が鳴ると、お父さんが座るソファーに座ってしまいます。それを許したら、お父さんと一日留守番をしていた時何を考えたか
ちゃっかりソファーに座っていたのです。びっくりしました。お父さんが許したと見てその後お父さんに叱られるまで
いくら私が怒っても座ってしまうのです。余り賢くないので、私が帰ってきたから急いで降りると言う事も有りません。
8歳にもなっても犬は人間になりたいのです。
そんな事を防ぐ為に飼い始め、目の届かない時は必ずゲージに入れて置きましょう。悪戯も防げます。
犬にとってゲージに入れられるのは檻に入れられると言う気持ちより、むしろ外敵より守られる気持ちで安心するのだそうです。
モモが小さい時、夜一匹にして外出したら毎晩おしっこしていました。獣医さんに聞きましたら不安からの匂い付けだそうで、
「そんな時はゲージに入れてください。」と言われました。今ゲージに入れるのは寝るときだけです。人のお布団で寝させてはいけません。
ついしてしまいがちな事でお仕置きにゲージに入れてしまう事が有りますが、これは絶対にやってはいけないそうです。
あくまでもゲージは安心な場所、餌を貰う嬉しい所でなければならない、つまり入れたい時に自ら進んで入るようにしなければ
ならないのです。モモはゲージに入る時今でもおやつを貰います。
叩いてはいけない
基本的にどんな場合でも犬を叩いてはいけないそうです。活発な犬はそれほどのダメージは有りませんが(程度にもよる。)
大人しい犬は怯えるばかりで効果は有りません。モモは1回位は叩いたでしょうか?覚えがありません。息子はバンバン叩いたのに。
モモはお父さんとの相性で選んだので活発な私とは今ひとつで、大きい声で怒ってもビビります。
娘が反抗期の時、毎日のように言い合いをしていたら、お腹をかむチックになってしまいました。今でもイライラしたら
ちっちっと咬みます。知らなかったとは言え可哀そうな事をしました。モモの顔色を見て喧嘩する有様です。まあ良いか。
叱る時は直ちに(時間が経ってからでは忘れてしまう。)しっかり目を見て低い声で「いけない!」と言います。それを繰り返せば
余程のお馬鹿ちゃんで無い限り分かります。それでも言う事を聞かないのは飼い主をまだ主人と認めてないからと言えるかも知れません。
お利口にしている時はいくらでも褒めました。子供もこうすれば良かった。「おすわり。」でおやつ、「お手。」でおやつ、
「待て。」でおやつ、「伏せ。」でおやつ、おやつは意味無くやらず、お利口な時のご褒美に取って置くのが効果的です。
あまがみ
子犬は歯がうずうずするので人の手をあま咬み(軽く咬む。)しますが、これを許して置くとほん咬みになりかねません。
咬もうとしたらすかさず手を奥まで入れて不愉快な気分にさせれば良いのです。「どれ?もっと咬むのか?」って感じです。
お友達の家のオスの柴犬は正しくリーダー犬で、赤ちゃんの時のその犬を初めて抱いた時「ガブ!」って咬まれました。
これは大変な犬になるなと思っていたら、飼い主家族を何針も縫うほどの大怪我をさせる凶暴な犬になってしまいました。
この家は犬を選ぶのを獣医に任せて、自分達は家に来るまで見てもいなかったのです。
しかし本当に可哀そうなのは犬ではないでしょうか?犬一匹で家族を守っているつもりなのですから本当はしんどいのです。
適切な時期に適切な躾をしていればここまでにはならなかったと思います。しかしこの家族には持て余す程の犬だったのでしょう。
子犬はスリッパや靴、家具なども咬みますがこれは主人の大事な物と分かれば咬まなくなります。それまで咬ませる機会を
出来るだけ少なくして無駄に叱らなくても良い様に心がけました。家具には不恰好でも厚紙などでカバーをしました。
犬の嫌いな味のスプレーなども売っています。犬のガムは必ず用意しましょう。
リーダーシップを取る為に
先にも言いましたように犬に人間は自分より偉いと知らしめる為には、怒る事ではなく人間がリーダーシップを取ると言う事が大切です。
餌も「よし!」が出てから、おやつは何か言う事を聞いた時に、抱っこも一度お座りさせてから、犬の思い通りにさせてはいけません。
お散歩の時も門を出るときにはいったん「待て!」をしてから、そうすると飛び出し事故も防げます。道は犬に選ばせてはいけません。
強い意志で引っ張って行こうとする時はむしろ反対方向に進むと良いです。その時きつく引っ張る必要は有りません。
ちょんとタイミングよく引いて首に信号を与えれば良いのです。直ぐに犬は理解しますが、言う事を聞かないのはやはりまだ
飼い主をリーダーと認めていないからです。解かるまで何度でも繰り返しましょう。そしてお利口な時は首から背にかけて撫でながら
良く褒めてやってください。
散歩の時信号を与えやすいのは口輪か首輪ですが私は首輪で十分だと思います。モモのブリーダーは「胴輪は言う事を聞かなくなるから
止めてください。」仰っていました。「首輪は可哀そう。」と言う人がいますが、本当に首が痛かったらそんなにグイグイ引っ張る
訳がありません。犬の首はは思った以上に丈夫です。
「おやつで躾なんて。」と言う方も有りますが。私はこれが一番解かりやすくて良いと思います。その内おやつ無しでも
出来る様になります。おやつを見せて犬と視線を合わせる為にそのおやつを主人の顎の下に持ってきます。確り見詰め合って
「お座り!」出来たらおやつを与えます。最初は人が犬のお尻を軽く押してやります。この調子で「伏せ!」「待て!」「来い!」
モモは「つけ」もします。おやつが有れば恐ろしいほどに魂を売ります。でも無くても出来ます。
以上躾について書きましたが、詰まる所人間が自分より上で仮にお父さんが家族のリーダーだと理解した時点で
もう殆どの問題は無くなります。最初は根気がいると思いますがあきらめないで頑張りましょう。
このやり方を実践すると、かなり強い犬でも良い子になると聞きました。
飼い方に関する本・・・・「愛犬 同伴犬の育て方しつけ方」 渡辺格著 日東書院
「犬のしつけは6ヶ月で決まる」 ジョエル・ドゥハッス著
マガジンハウス
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