犬種について

 このページは「犬の苦手な家族の為」の物ですから、全ての家族に当てはまる物では有りません。
「苦手」と言いましても色々な理由が有ります。
家が汚れるのが嫌な人はプードルやシーズーなど毛の抜けない犬種を選ぶと良いでしょう。 散髪の必要な犬は毛が抜けにくいようです。
うるさく吠えるのが嫌な方は口の細くとがった犬は避けた方が良いと、昔会ったダックスフンドの有名なブリーダーに聞きました。 「ダックスはよく吠えるよ。」とおっしゃってました。これは一般論だと思います。
 最も多いのは、昔犬に咬まれて怖いと言う方だと思います。うちの夫もこれに当たります。どんなに小さな犬でも咬まれそうで 怖いと言うのです。ですからこのケースのについて詳しく書いてみます。
うちの場合、渋る夫に「どんな犬だったらいいの?」と聞いたら、「猫のような犬がいい。」と言いました。 猫のような犬。つまりゴロゴロして来て大人しい犬が良いと言うのです。
犬と人にも相性が有って、活発な人には活発な犬がお互いにストレスが無い様です。しかし犬の怖い人にはやはり 大人しい犬が良いと思います。では大人しい犬とはどんな犬でしょうか?一生懸命考えました。

                
オスかメスか?


 犬選びで一番大事なことは犬種を決めるより先に、オスかメスかを決める事だと思います。
私はメスをお薦めします。メスはオスより従順だからです。犬は自分を家族の一員と考えていて、ひとつでも上の位を狙っています。 オスはリーダーになりたがる犬が多く、その為先ず一番下の位とみなした子供に勝負を挑むのです。もっと強い犬は 家長であるお父さんを咬んでその座を勝ち取ろうとする事も有るのです。
それに躾が出来るまで家の中であちこちおしっこをして「臭いずけ」をしがちです。
 メスのデメリットは生理が有る事ですが、獣医さんは「子供を産ませないなら避妊した方が良い。」と言われました。 多産のはずの犬が子供を産まないと、ホルモンの関係で子宮がんや乳がんになりやすいのだそうです。確率は50%と言われて うちのモモは避妊の手術を受けましたが、少しアレルギーが有るのはその為かと思っています。 いわゆる犬の更年期障害と考えたからです。しかしメスの多い盲導犬はすべて避妊していると聞きますから、気にしなくても 良いのかも知れません。

               
 和犬か洋犬か?


 和犬のオスと洋犬のメスでは同じ犬と思ってはいけないと聞きました。 もともと和犬の多くは猟の為の犬なので主人には従順ですが、他の人にはそっけない態度を取りがちです。 それに比べて洋犬は愛玩犬として繁殖された犬種も多く、家族以外の人とも仲良くできる犬が多いのです。 その為私は洋犬を選びました。しかし洋犬の中でも癇の強い犬も多いので絶対とは言えません。

                 
 大型犬か小型犬か?


 先に言ったように大型犬は費用が掛かります。どこでも届くのでしっかり躾をしないとテーブルの上の物を食べられちゃった って事にもなります。しかし大きな犬は余りチョロチョロ動き回らず、家の中ではいつも寝ていると聞きますので 考え様によっては飼いやすいと言えるかも知れません。それに子供にも優しい様です。
これに対して小型犬はよく動く犬が多いので落ち着かないとも言えます。又、体が小さい為に威嚇しようと良く吠えたり 咬んだりするする犬もいます。でも全てがそう言う訳ではないので、うちでは成犬で10kgまでと決めました。

                 
 賢い犬が良いのか?


 誰でも賢い犬が良いと思いがちですが、一概にそうとは言えません。何故なら賢い犬はその賢さの為に何も無い暮らしに 退屈して、いたずらをする事が有るからです。以前モモとしつけ教室に行った時の事ですが、賢い事で知られるボーダーコリー のいたずらに手を焼く若夫婦がいました。トレーナーは「初心者には難しい様ですね。しっかりリーダーシップを取って 下さい。」と仰っていました。友達の犬のパピヨンは賢くて開き戸を自分で開けて閉めるそうです。決して飼い難い訳では 有りませんが、人の心を先に読んで小賢しい時が有ると言っていました。難しいものです。
 うちでは余り賢くなくても気のいい犬を求めていましたので、小さなゴールデンとも呼ばれる「キャバリアキングチャールズスパニエル」 に決めました。しかしこの犬はすごく毛が抜けます。

               
 家で飼うのか外か?


 私見ですが是非家の中で飼ってやって下さい。犬は家族の一員です。そうする事によって一層心が通じ合います。
うちのモモが散歩で他の犬に会った時、仲良くできる犬とそうでないのがいます。犬種もオス、メスにも関係有りません。 最初は不思議でしたがある日謎が解けました。家の中で飼われている犬とは仲良く出来るのに、外犬には吠えつくのです。 恐らく外犬は危機感を感じる事が多いので警戒心が強く、その臭いを感じ取って吠えるのだと思います。
私は犬に危機感を与えたくないので家の中で飼うのが良いと思います。  もし家の中で飼うとしたら抜け毛の事も犬を選ぶ条件になると思います。先にも話した様にうちのモモは毛がよく抜けますが それもじきの間に慣れました。

               
 どこで買えば良いか?


 殆どの方はペットショップで買われる事と思いますが、私は直接ブリーダー買う事をお薦めします。
ではどうやってブリーダーを探せば良いか。月刊誌で「愛犬の友」が有ります。ここには トップブリーダーも載っていますが、地方で2,3匹位でブリーダーをやっている人も載っています。 毎年1月号は特大号でこれを買われると色々載っていてお薦めです良心的な方が良いのは言うまでも有りません。
 母犬を見るとその犬の性格が判ると聞きました。モモの母犬は大人しい犬でモモは母犬そっくりに育ちました。

               
 成犬を見たいなら


 出来るだけ多くの成犬を見たかったので、私は沢山のドッグショーに行きました。面倒でも、そうすると 犬の性格が良く分かると思ったからです。犬を飼う事を急いでない人は動物園代わりにドッグショーに 行かれたら如何でしょうか?日本全国で開かれていますよ。詳しい事は「愛犬の友」に書いてあります。納得いくまで見て、そこで素晴らしいブリーダー に出会える事もあります。私の場合訪ねて行ったブリーダーの方が、ゴールデンウィークに開かれる日本で一番大きなショーで 最初にお話を聞いた方だったので大変驚きました。ご縁でしょうか?

                 
 本を読んで勉強する


 犬を決めるのにそこまでするの?と思われる方も多いと思います。しかし自分の伴侶だったらどうですか? 私は伴侶を決める時より慎重に選びました。何故なら犬は最初人間の言葉が解からないからです。
お薦めの本・・・・「日本と世界の犬のカタログ」成美堂出版・・全犬種の写真集
          「この犬が一番!」草思社 富澤勝著
          「 デキのいい犬、わるい犬」文春文庫 スタンレー・コレン著・・・絶対読んで欲しい。
 最後にブリーダーをしていた母の言った事ですが、流行の犬は避けた方が良いそうです。 儲け主義の悪いブリーダーが遺伝的に悪い犬も繁殖につかう場合が有るからです。一寸前のラブやゴールデン などは股関節の悪い犬が多かったそうです。どうしてもその犬種が欲しい時はやっぱり良いブリーダーから 直接手に入れるのがベストです。


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